2025年12月1日月曜日

11月24日 高崎薬師寺会 開催報告

 寒さが増し、温かいお茶が恋しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

​去る11月24日、群馬県高崎市の「ビエント高崎」にて、「高崎薬師寺会」を無事開催いたしました。

​この会は、遠方にお住まいの皆様にも薬師寺とご縁を結んでいただくために毎年開催しているもので、今年も多くの方々にご参加いただきました。

​静寂のお写経と心の勉強

​当日は、午前中のお写経から始まりました。





​今回のお写経には約80名の方がご参加くださり、静寂の中で一字一字に心を込めて筆を運ばれていました。

​その後、法要が厳かに執り行われ、午後からの講演会には約100名の方がご参加くださいました。

​今回は、法相宗大本山薬師寺 管主 生駒基達師と、潮音寺 住職 安田定和が登壇いたしました。



​安田住職からは「般若心経の心」と題して、また生駒管主からは「観世音菩薩」と題してご法話をいただきました。仏教の奥深い教えに触れ、ご参加の皆様にとって良き心の勉強の機会となったことと存じます。

​落語で和やかなひととき

​また今回は、立川流真打の立川志の彦様をお招きし、落語をご公演いただきました。

​仏教の学びとともに、日本の伝統芸能である落語を楽しんでいただき、会場は和やかな空気に包まれました。

​来年に向けて

​この度の高崎薬師寺会の様子は、群馬の上毛新聞にも掲載をいただくなど、地域社会からも関心を寄せていただきました。

​これもひとえに、ご参加、ご協力くださったすべての皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

​このご縁を大切に、来年も開催いたしますので、ぜひ今回ご参加いただけなかった方も含め、皆様お誘い合わせの上、ご参加をいただけますようお願い申し上げます。

合掌

2025年11月24日月曜日

大谷徹奘師 特別法話と観音縁日

 本日は、薬師寺副住職の大谷徹奘師をお迎えし、法要が厳修されました。

​■ 特別法話:大谷徹奘 師

​法要に先立ち、大谷徹奘師よりご法話を賜りました。

今年で僧侶となり四十五年。「人生は瞬きするような時間である」と振り返りながら、観音様の別名である「観自在(かんじざい)」の教えを説かれました。



​雨が降った時に「不満」を言うか、あるいは戦地の現実を想い「鉄砲の弾でなくて良かった」と安堵するか。すべての景色は自分の心の受け止め方一つで変わるというお諭しは、平和な日本に暮らす私たちの「当たり前の幸せ」を再確認させるものでした。

かつて東京大空襲で家族を失ったお父様が苦しみを語らなかった逸話を通じ、先人たちの忍耐の上に今の「極楽暮らし」があることへの感謝を深く胸に刻みました。

​■ 住職法話:安田奘基 師

​続いて、当山住職の安田奘基師が登壇いたしました。



住職は、先日東京ドームで行われた長嶋茂雄氏のお別れの会に参列した際のエピソードを紹介しました。

常に「ファンにどう見られるか」を意識し続けた長嶋氏のプロ意識に触れ、僧侶もまた「お寺の発展」よりも「どうしたら人々の苦しみを救えるか」を第一に考えるべきであると、決意を新たに語りました。

​また、今年六月にお母様を亡くされた経験から、「亡き人との対話」の大切さについて触れられました。松井秀喜氏が恩師への弔辞で「心の中で対話を続ける」と述べたように、姿は見えずとも心の中で問いかけ続けること。そして私たち自身も、いつか「もう少し話したかった」と惜しまれるような生き方を重ねていくことの大切さを、参列者の皆様と共に分かち合いました。

​■ 大般若経転読法要

​法話の後、安田住職と職衆による大般若経転読法要が執り行われました

​「転読(てんどく)」とは、経本をパラパラと空中で翻し、その風に乗せて功徳を広めるダイナミックな作法です。

僧侶たちの力強い掛け声とともに、宙を舞う経典の風を受け、参列された皆様は無病息災と家内安全を一心に祈願いたしました。



​本日は、大谷師と安田住職、二つの尊い教えと、力強い転読の風に触れ、心身ともに洗われる一日となりました。

​ご参列いただきました皆様、誠にありがとうございました。

​合掌

2025年11月16日日曜日

令和7年11月5日 潮音寺観月会を厳修いたしました

季節は晩秋を迎え、夜空の美しさが際立つ頃となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

​去る令和7年11月5日(水)、潮音寺にて恒例の観月会を厳かに執り行いました。

​この観月会は、月を愛でる風雅なひとときをご結縁の皆様と共有し、静寂の中で仏縁を結んでいただく大切な行事です。

​幻想的な夜の法要と奉納

​当日は多くの方にご参集いただき、午後5時からのお食事・野点にて、和やかな雰囲気の中、交流を深めていただきました。

​午後6時半からは法要が厳かに執り行われました。


​すすきを飾り付けた祭壇のそばで、灯明がゆらめき、幻想的な雰囲気に包まれました。夜の澄んだ空気の中で響く読経は、ご参列の皆様の心に静かに染み渡ったことと存じます。


​そして午後7時頃からは、奉納行事として素晴らしい演奏家の皆様をお招きいたしました。

​タブラ奏者の石田紫織様

​シタール奏者の武藤景介様


​お二人の演奏は、静寂な夜の空気と見事に調和し、深く心に響くものでした。篝火の炎の元、タブラのリズムとシタールの優雅な響きが織りなす音の曼荼羅は、ご参列の皆様を深い瞑想へと誘いました。日常の喧騒を忘れさせてくれる貴い時間となりました。

​観月会を通して皆様が結ばれたご縁が、日々の安寧に繋がりますことを心より願っております。

​ご多忙の中、ご参加だきました皆様に改めて感謝申し上げます。今後とも、潮音寺の行事にぜひご参加ください。

2025年11月14日金曜日

10月25日、雨の中、川施餓鬼法要を厳修いたしました

 季節は深まり、気づけば秋の長雨の季節となりました。皆様、体調など崩されてはいませんか?

​去る10月25日、当寺の重要な年中行事の一つであります「川施餓鬼法要」を厳修いたしました。

​この法要は、水難で亡くなられた精霊や、水中に住む全ての生き物、そして過去世から救われずにいる一切の餓鬼(がき)たちに、仏様の功徳を施すための大切な法会です。

​当日は、あいにくの雨となりましたが、足元の悪い中、15名のご結縁の皆様がご参集くださいました。誠にありがとうございます。

​法要はまず本堂で厳かに始まりました。


​本堂では、洗米(せんまい)をもって餓鬼に供養する儀式を執り行います。洗米とは、仏教において餓鬼を救うために施す最も清らかな食べ物の一つです。ご参列の皆様と心を一つにし、救いを求める多くの魂に法楽を捧げました。

​安田新住職の太鼓が響く利根川での水回向

​雨足が強まる中での乗船となりましたが、舟の上では濡れ衣も気にせず、安田新住職が力強く太鼓を叩き、読経をいたしました。


​特に、利根川の流れに印仏(いんぶつ)を流す儀式は、川施餓鬼の核心です。印仏とは、紙に仏様のお姿を押したもので、これを水に流すことで、救われなかった一切の魂が仏様との縁を結び、極楽浄土へとお導きいただくことを願うのです。

​ご参列の皆様が静かに手を合わせる姿は、深く心に響くものでした。この尊いご縁によって、水にかかわる全ての精霊、そして私たちが日々いただく水と生命の恵みに感謝の念を捧げることができました。

​来年もまた、水辺の全ての命に功徳を施す法会を厳修できるよう、寺門一同精進してまいります。皆様におかれましても、来年またお目にかかれることを楽しみにしております。

2025年11月12日水曜日

潮音寺 印鑰継承式を厳修

 季節は深まり、澄んだ秋空が広がる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

​さて、去る10月11日、潮音寺におきまして、大変重要な法要である印鑰継承式を厳修いたしました。

​印鑰継承式とは、文字通り、寺院の重要書類や財物を管理する「印(いん)」と「鑰(やく:かぎ)」を、先代住職から新しい住職へと引き継ぐ儀式であり、新しい体制の始まりを告げる大切な節目となります。

​新住職へ、志を受け継ぐ




​当日は、本堂において厳かに法要が執り行われ、大本山薬師寺の生駒基達管主様に見守られながら、村上住職から安田新住職へと、志と職務の証が継承されました。

​新住職が深く頭を垂れ、その重責を受け止められる姿、また、先代住職の安堵と激励の表情が印象的でした。お集まりいただいた皆様も、新しい時代の始まりに静かに立ち会ってくださいました。

​新しい門出に

​この印鑰継承式をもって、潮音寺は新たな時代の一歩を踏み出します。

​安田新住職を中心に、寺門一同、より一層皆様の心の拠り所となるよう、日々精進してまいります。ご結縁の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻、そして温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

​皆様の益々のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げます。

​合 掌

2025年8月10日日曜日

万燈会奉納者プロフィール(12日)

 どうも、住職です。


ステージでの奉納演奏2日目の出演者様をご紹介します。


12日
18:15~
HIDEKI DANCE SCHOOL様


 
2012年開校、千葉県香取市、茨城県潮来市で活動しているHIDEKI DANCE SCHOOLです。 
ダンススクールでのジャンルはHIPHOP、K-POPです。
ダンスの楽しさやカッコ良さを伝える事を重点に置きレッスンを行なっています。
体験や見学など随時募集しおりますので、ご興味ある方はご連絡お待ちしております。

18:45~
浪逆芸座連様
(祭囃子)
潮来市日の出地区を中心としたメンバーで構成された芸座連。
近隣のお祭りにて、山車の上での演奏を行っている。
近年は潮音寺に稽古場を設け、毎週練習を行っている。
画像は今年2月、仏足堂落慶の際の奉納演奏の様子。

19:15~
紫音様
高校生シンガー ラジオパーソナリティ
茨城県から東京まで様々な音楽活動をしています!
憧れは藤井フミヤさん❤️
1980年代~最新曲まで幅広く歌い、舞台活動やテレビ出演にも力をいれています!
作詞やステージのご依頼、作曲やプロデュースのお話はInstagramのDMまでお願いします🦋
応援よろしくお願いします。

19:45~
多声類ぬえ様
(ものまね)

ぬえと申します。
様々な声色を操る事が出来る『多声類』と言うジャンルのパフォーマーです。
即興で様々な声色で喋ったり歌う事が出来ます。
普段は得体の知れない不思議な声で鳴く妖怪『ぬえ』として
即興アドリブでパフォーマンスをしております。
また、朗読や怪談朗読も行う事もあります。
ステージ中はぬえとして最後まで演じさせて頂きます。
不思議な声を沢山使いますが、妖怪ですので、
あくまでもその認識でお楽しみ頂けたら幸いです。



20:15~
マイク眞木様
(歌手)
フラハラウ・ロコマイカイ様
(フラダンス)



言わずもがな、バラが咲いたの人です。
ビーチボーイズというドラマ出演でも有名。
楽曲、テレビ、ドラマ出演多数。
ハワイアンソングやジャズ、フォークソングなどで
全国のライブハウスで演奏を行う。


鹿島や潮来で活動するハワイアンダンスチーム。
これまでも花あかりの記念に奉納演舞を行い、
万燈会では過去にもマイク眞木さんとのコラボ実績あり。
今年も大トリの出番でマイクさんの演奏に合わせて登場します。



遠方からご参拝がかなわない方などに向けて、
恒例となってきましたが当日の様子を
YouTube「慈母観音潮音寺チャンネル」
にて生配信いたします。

↓「慈母観音潮音寺チャンネル」↓
※動画は後日もご覧いただける予定です。

奉納者プロフィール(11日)

 どうも、住職です。

今年の万燈会で奉納演奏をしてくださる方の

プロフィールをご紹介させていただきます。

18:15~

FAIRIES(チアダンス)様

みなさんこんにちは!私たちはお隣慈母学園さんのホールと、こちら潮音寺さんの寺務所をお借りして活動しているチアダンススタジオFAIRIES(フェアリーズ)です!今年も万燈会での幻想的な雰囲気の中、ダンス奉納をさせていただけることを楽しみに練習に励んで参りました。ぜひあたたかい手拍子でお楽しみください!LETS GO!FAIRIES!

18:45~
キタダレイナ(バイオリン)様
田ノ岡三郎(アコーディオン)様

1985年東京生まれ。居住地 パリ/東京

4歳よりバイオリンをはじめ、18歳の時にフランスを代表するバイオリニスト、Didier Lockwood(ディディエ・ロックウッド)が主催する音楽学校Centre des Musiques Didier Lockwood(ソントル・デ・ミュージック・ディディエ・ロックウッド)に日本人として初めて入学。その後パリの国立地方音楽院、Conservatoire National de Région d‘Aubervilliers La-Courneuve (コンセルバトワール・ナショナル・ドゥ・ドーベルビリエ・ラクルヌーブ)のディプロマ取得コースを卒業。在学中から日本とフランスで演奏活動を開始。

詳細プロフィールはこちら


1970年3月28日 千葉生まれ 。気ままに旅することが大好きなアコーディオニスト。

 東京音大作曲科映画放送音楽コース在学中は羽田健太郎氏、服部克久氏らに師事。

 1993年、卒業と同時にTV番組やCMの音楽などの作曲活動を開始。この頃独学でアコーディオンを弾き始め、翌年には日野元彦氏のべーシスト納浩一氏のジャズオーケストラに参加、日野元彦、村田陽一、原朋直の各氏らと共演。その他様々なセッションやレコーディングに参加し、腕を磨く。


19:15~
大橋ヒカル様
(B’z軍団リーダー)
シンガーソングライター大橋ヒカルとしてCD製作やライヴ活動。B'z軍団のリーダーです。
パーティや結婚式などでの『ものまねショー』の依頼も承ります!



19:45~
Pionero Japan様
(フラメンコ)

日本各地、及び世界でフラメンコのショーや講師として活動しております。
〜情熱の彩りを世界に〜を理念に活動しており、
生きる希望を与える事が私たちの使命・原動力です。
ピオネロフラメンコアカデミー


20:15~
アルケミスト様
(歌手)
ボーカルのこんやしょうたろうと、ピアノの井尻慶太の2人組。ユニット名は世界的ベストセラー小説『アルケミスト - 夢を旅した少年』が由来であり、その著者パウロ・コエーリョから認められた日本で唯一のアーティスト。

ライブで恒例の「即興のコーナー」(客席からのお題を元にした即興の歌唱・演奏)は結成当初から25年以上続けてきた、アルケミストならではのパフォーマンスであり、数々のメディアにも取り上げられてきた。学校公演活動を積極的に行っており、これまで訪れた学校は小学校を中心に全国で300校以上を数える。積水ハウス、大塚製薬など数多くのCM音楽も担当している。








2025年6月27日金曜日

東京慈母観音の会

   どうも、住職です。


開山会も無事に終了して
何となくおひさしぶりな感じに。
潮来は雨の強い日があり、
日中はどんどん暑くなる毎日です。
皆さまも体調など崩されてはいませんか?

さて、今度の日曜日は東京慈母観音の会です!
(写真は東京別院の外観)

毎月第4日曜日の14時~始まります。
※今回は第5日曜になっております。
参加は自由で、当日は東京別院で
父母恩重経のお写経や写仏ができます!

伊谷仏師のお話
なかなか他で聞けることのない内容で
現地でもご好評いただいております。

梅雨時でお出かけしにくい頃ですが、
是非ともご参加お待ちしております!!

合 掌

村上定運拝 

2025年6月7日土曜日

50周年開山会の写真ご紹介

 どうも、住職です。

先日行われた開山五十周年大法要の様子をご紹介いたします。

大法要のダイジェスト動画はこちらです

※画像は随時追加・更新していきます。