2026年6月25日木曜日

6月11日 地蔵縁日 安田住職による法話

皆さま、こんにちは。
本日6月11日、潮音寺にて毎月恒例の地蔵縁日が営まれました。ご参拝いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

地蔵縁日の様子1 地蔵縁日の様子2

本日の縁日では、安田奘基 新住職より法話が行われました。その内容をまとめましたので、本日ご来山いただけなかった皆さまもぜひご一読ください。

■ 晋山式を振り返って

先日の6月6日、お天気にも恵まれ、開山会ならびに晋山式を無事に執り行うことができました。改めまして、ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。
式典では、奈良・薬師寺の大谷徹奘副住職よりお袈裟を授かりました。三度目で受け取るという作法には「本当に懸命に勤めることができるか」という先輩僧侶からの深い問いかけがあり、身の引き締まる思いでございました。
また、奉納演奏をしてくださった世界的ヴァイオリニストの大谷康子様は、ご自身のお母様を想いながら演奏されたそうです。私自身も、昨年の6月に他界した母が見守ってくれていると感じ、挨拶の途中で胸が詰まり言葉が出なくなるという経験をいたしました。

■ 親孝行と「抜苦与楽(ばっくよらく)」

5月の母の日、6月の父の日と、両親を想う季節が続きます。「孝行をしたい時には親はなし」と申しますが、ご両親が健在の方はぜひ親孝行をしていただきたいと思います。

一方で、世の中には様々な親子関係があります。「毒親」や「親ガチャ」という言葉があるように、愛情を受けられずに育ち、親孝行などできないと苦しむ方もおられます。
そのような場合は、お腹に宿し産んでくれたことに対してのみ感謝をし、それ以上の無理な親孝行はしなくても良いのです。大切なのは、自分が受けた負の連鎖を自分の代で止め、7代先まで続くような「良い連鎖」へと方向転換していくことです。

仏教には「慈悲(じひ)」という言葉があります。苦しみを抜く「抜苦(ばっく)」と、楽しみを与える「与楽(よらく)」です。この「抜苦与楽」の精神で、皆さまにも周りの人々と接していただければと願っております。

■ 万燈会と回向(えこう)について

今年の8月11日と12日の二日間は、夏の大きなお祭りである「万燈会」が開催され、一日一万燈のロウソクが灯されます。
ただのイベントとしてではなく、これをきっかけに多くの方々に仏法に触れていただき、平和を願う「久遠の鐘」の音を響かせる一人一人になっていただきたいと願っております。

法話の後は、水子さんや東日本大震災(大川小学校)の子供たちのお地蔵様の前へ移動し、皆さまで手を合わせました。
自分が積んだ徳を、周りの方々や亡き人へ向けて送ることを「回向(えこう)」と呼びます。皆さまも日々の生活の中で徳を積み、その徳を周りへ回向してめぐらせていってください。

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