2026年6月7日日曜日

【潮音寺日記】6月6日 開山会法要並びに晋山式を厳修いたしました

皆さま、こんにちは。
昨日6月6日(土)、爽やかな空の下、約200名もの皆さまにご参列いただき、潮音寺本堂前の特設会場におきまして「開山会大法要並びに晋山式」を無事に執り行うことができました。

ご参列いただいた皆さま、そして開催にあたりお力添えをいただきました関係者の皆さまに、厚く御礼申し上げます。

午後1時15分、境内に響き渡る大梵鐘の音と共に式典は幕を開けました。
慈母学園の年長園児たちによる練供養(稚児行列)が華を添え、続いて日の出区長会様による奉供物の儀、ご結縁者代表様による献香・献華・献灯の儀、そして西崎豊栄様による「観音の舞」が奉納されました。
さらに、潮来市伝統芸能継承協会様による「あやめ踊り」の奉納や、潮来市茶道連盟の方々によるお呈茶席も設けられ、式典に一層の彩りを添えていただきました。

安田奘基(やすだ じょうき)新住職による「晋山の儀」では、大般若経の転読や読経が響き渡る中、これまで潮音寺を支えてくださった方々への報恩感謝と、このお寺を未来永劫守り抜くという決意が仏前に誓われました。

式典には多数のご来賓にご参列を賜り、ご祝辞を頂戴いたしました。

奉賛会会長をお務めいただいている衆議院議員 額賀福志郎様からは、潮音寺の開基である橋本登美三郎大居士の「物で栄えて、心で滅ぶ愚は繰り返してはならない」という教えに触れ、「その象徴として潮音寺が創建された。歴代住職の法灯を受け継ぎ、新たな歴史を担ってほしい」とのお言葉をいただきました。

また、原浩道 潮来市長からは、開山以来50年にわたる潮音寺の平和への祈りと慈しみの歩みが市の歴史と深く重なっていること、そして夏の風物詩である「万燈会(まんとうえ)」が地域振興に大きく寄与していることへの深い感謝とご期待をお寄せいただきました。

柗田千春 茨城県議からは、新住職への温かい激励と共に、「本山である奈良の薬師寺から、シルクロードからの贈り物として国宝を一つでも潮音寺で展示し、潮来の人々の心に触れるような企画をしてほしい」という夢のあるご提案とお願いが語られました。

本山である奈良・薬師寺を代表しては、大谷徹奘(おおたに てつじょう)副住職よりご挨拶を頂戴いたしました。
大谷副住職は冒頭、「心の養いとして、まずは皆で元気にご挨拶をしましょう」と参列者に呼びかけられ、会場全体で大きな声で挨拶を交わしました。炎天下の参列者を気遣う言葉や、「額賀先生のお力添えがあれば、薬師寺から国宝がやってくるかもしれません」と会場を和ませる一方で、安田住職が身につけた遠山模様の最も位の高いお袈裟については「このお袈裟を着るということは、ものすごく大きな責任を持つということ」と語られました。儀式の中で、大谷副住職からお袈裟を渡された際、安田住職は二度辞退し、三度目に受け取るという作法がありました。これは「本当に懸命になって勤めることができるか」という先輩僧侶からの大きなお諭しであり、「温厚な安田住職、どうぞ懸命になって、必死になってお勤めを」と力強い励ましの言葉が贈られました。

額賀様 原市長
柗田県議 大谷副住職

後半には、世界的ヴァイオリニストである大谷康子様による奉納演奏が行われました。「歌うヴァイオリン」と称されるその優美で力強い音色が境内に響き渡り、参列された皆さまも深く聴き入っておられました。

■ 安田住職 ご挨拶

式典の結びには、安田住職より皆さまへご挨拶が述べられました。
深紅の大傘を差しかけられて入堂した際の身の引き締まる思いや、大谷副住職よりお袈裟を三度目で授かった際の重責を振り返りつつ、開基である橋本登美三郎大居士が残された歌『みほとけの 久遠の鐘の あまねくば あらぶる世とて やはらぎあるべし』を紹介。世の中が荒れていても仏様の教えがあれば必ず平和になっていくという、このお寺に込められた願いを引き継ぐ決意を語りました。

また、青空を見上げ、『父母の恩重きこと、天の極まりなきが如し』という経典の言葉を引き、昨年に亡くなられたお母様への感謝の思いを言葉を詰まらせながら語る場面もありました。「誕生の日は母苦難の日」。慈母観音様が見守るこのお寺を、皆さまの心の拠り所となるよう育てていきたいと語りかけました。

■ 結びの謝辞

結びの謝辞では、潮音寺責任役員の幡谷定俊様が登壇されました。
幡谷様は、直前の安田住職の挨拶を受け、「父親より母親の方が好きだという、住職の心の中が見えたような気がします」と場を和ませつつ、「これからの50年、100年、お寺が元気でいられるかどうかは皆さま次第です。さらなるご尽力をお願いいたします」と、今後の潮音寺への変わらぬお力添えを呼びかけられました。

午後4時の惣礼をもって、無事にすべての次第を厳修することができました。
今回の開山会・晋山式を経て、潮音寺はまた新たな一歩を踏み出します。大般若経の勧進やお寺の修繕など、仏法興隆に向けての歩みは続きますが、これからも皆さまの心の拠り所として、お寺を皆さまと共に守り続けてまいります。

今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。