2025年3月15日土曜日

花あかり厳修の御礼


 合 掌

 陽春の候、皆さまにおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、この度は令和7年東日本大震災追悼法要「花あかり」にご結縁をいただき、誠にありがとうございました。

 震災十年の年より取り組みを始めた事業である「花あかり」ですが、昼は千躰地蔵尊・波切不動尊の御宝前にて法要を行い、鐘楼前では高野和之氏による「花は咲く」をはじめとする奉納演奏も頂戴しました。夜には百華供養と万燈会を行い、一日を通じて様々な形で追悼の心をお捧げいたしました。このように無事に行事を終えられたことは、全て今回の取り組みにご賛同くださった皆さまのお支えによるものと感謝に堪えません。

 私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化し、14年の歳月が過ぎた今でも様々な事情によって苦しむ方がいるということを感じました。コロナに戦争、自然災害など、「普段通り」や「当たり前」の尊さをより一層噛みしめなければなりません。

 そのために、帰って来ない大切な人や震災の記憶を風化させぬよう、1年でも長くこの行事を持続させていけるように寺門一同精進して参ります。

 末筆ながら、神仏のご加護による皆さまのご健勝とご発展、また災害、疫病、戦争などの終結、世界の安穏をご祈念申し上げ、お礼の挨拶に代えさせていただきます。

再 礼

令和7年 3月吉日

奈良薬師寺 東関東別院

慈母観音 水雲山潮音寺

住職 村上定運

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