平日の開催となりましたが、お足元の悪い中お参りいただきました皆さまには厚く御礼申し上げます。
本堂にて読経、お勤めを厳修した後、当山の僧侶より皆さまへ法話とお話をさせていただきました。
今回は、生駒基達管主、山本稽潤師、安田奘基住職、橋本法裕師が、順にお参りの皆さまへ向けたお話をいたしました。
本来、大本山薬師寺の管主が遠方より東関東別院である潮音寺へ度々足を運ばれるのは大変異例なことですが、特別なご縁と有難い巡り合わせが続いており、今月もわざわざお出ましいただくことができました。
■ 生駒基達 管主
生駒管主からは、今月のお彼岸にちなみ「彼岸花(曼珠沙華)」のお話がありました。気候変動で様々な花が早く咲く昨今でも、彼岸花は不思議とお彼岸の時期に正確に咲くこと。
また、仏教における「二河白道(にがびゃくどう)」の例え話を用いられ、怒りの逆巻く川と、貪り(欲)の燃え盛る川の間にある「細い白い道」こそが、私たちが迷いの世界から悟りの世界(彼岸)へ向かう道であると説かれました。
「欲望が大きいほど道を忘れてしまいます。むさぼりや怒りの心を少しでもなくし、様々な恵みへの感謝を忘れないように」というお言葉が胸に響きました。
■ 山本稽潤 師
山本稽潤師からは、薬師寺での作務(お掃除)中の出来事として、ムクドリに一生懸命に立ち向かう小さなカマキリの姿を見たというお話がありました。ご自身の身近な体験から、中国の故事「蟷螂(とうろう)の斧」を引いて、私たちの中にある「欲」という大きなものにただ流されるのではなく、少しでも抗う姿勢で日々の修行や生活に向き合っていきたいという、等身大の率直なお話をいただきました。
■ 安田奘基 住職
安田奘基住職からは、AIや機械が発達した現代における「心のあり方」についてお話がありました。すべてを機械や情報に頼り切るのではなく、自分自身の経験や目で見ること、そして時には目に見えないおかげさま(神仏のお力)を感じるバランスが大切であるとのこと。
また、仏教の教えを「人生のハザードマップ」に例えられ、その教えの地図を見ながら、後悔のないよう“今、自分に何が与えられるか”を考えながら安心に歩んでほしいというお言葉でした。
■ 橋本法裕 師
橋本法裕師からは、本山での修験咒師本部の研修会に参加された際のご経験をお話しいただきました。そこでは、年齢や世間での肩書き、役職などをすべて脱ぎ捨てて衣をまとい、一人の修行者として同じ行に励むとのこと。
「自分は偉いと勘違いしがちな世の中で、肩書きを外して自分を見つめ直せる場があることは本当に大切です」と、謙虚な心を持ち続けることの重要性を語られました。
■ 加藤大覺 師(観月会のご案内)
加藤大覺師からは、目前に迫りました9月25日の「観月会」に向けたご案内をさせていただきました。観月会では、薬師寺まほろば会館の壁画を手掛けられた画家のお嬢様であるハーピストの福井麻衣氏による素晴らしい演奏が行われます。
さらに「花より団子ということで…」とユーモアを交えつつ、特別にご用意した関西風のお月見団子や、普段本山で使用しているものよりさらにグレードの高いお抹茶の魅力をご紹介いたしました。
皆さまにおかれましてもお身体を大切にお過ごしください。
合掌
潮音寺







