クラウドファンディング挑戦中!(終了しました)

 

東日本大震災の被災地として、復興に向けて活動を続ける潮音寺。震災から10年の節目となる2021年3月11日、コロナ禍によるフラワーロスを救いたいとの願いを込めて「花あかり」というイベントを開催します。境内に花を飾り、ろうそくを灯して、全国に希望を届けるプロジェクトです。

https://camp-fire.jp/projects/359989/backers#menu

↑こちらからページに飛べます!見てください!↑



以下は本文中の文章です。


創建から45年という歴史のなかで、潮音寺は火事や震災など幾度となく困難に見舞われれてきました。しかし、そのたびに地元の人々をはじめ多くの方から支援を受けて、現在まで途切れることなく教えの灯を受け継いでくることができたのです。

とくに2011年の東日本大震災では、埋め立て地であるという性質から、液状化によって甚大な被害を受けました。境内のいたるところで土砂が噴出し、当時16棟あった建物のうち、12棟は大きな損傷により解体せざるを得ませんでした。

土地や建物だけでなく、人々の心にも深い傷を残したこの震災を乗り越えるにあたり、特定の檀家を持たない潮音寺にとって大きな支えとなったのが全国の方々のご支援です。

復興に向けて活動を続けていくなかで、どうしたらその恩を返すことができるだろうか? そう考えた当時の住職が始めたのが、境内に花を植える活動でした。

お寺を訪れた人に、お花を見ることで心に安らぎと潤いを与えたい。それが、支えていただいたことへの恩返しにも繋がるだろうと考えたのです。私は、2020年の11月に住職に就任すると同時に、そんな想いも受け継ぎました。

2020年は、潮音寺にとって45周年を迎える大切な年でした。1年を通してたくさんの行事を設定し、そのなかで震災による被害を受けた方や復興を支援してくださった方への祈りを捧げる。そんな活動をしていこうと走り出した矢先……。

新型コロナウイルス感染症の脅威によって、ほとんどの行事は中止、または無期限の延期を余儀なくされました。震災から徐々に立ち上がってきたこのお寺の復興は、再び停滞することとなったのです。

そして、この国難ともいうべき局面で私たち以上に多大なダメージを受けているのが、お花業界です。

コロナ禍により入学式、卒業式など、お花を必要とする多くのイベントが中止となった2020年。飾られたり贈られたりする機会を得ることができずに花が廃棄されてしまう「フラワーロス」が大量に発生、社会問題となりました。

とくに街のお花屋さんは大きな打撃を受け、倒産した例も多くあります。花にあふれるお寺をめざす潮音寺の住職として、この現状には大変心が傷みました。

そんなとき知り合ったのが、こうした「フラワーロス」の解決に力を注ぐフラワーライフ振興協議会のみなさんです。これまで、世界遺産である奈良の興福寺や、長崎ハウステンボスなどで花に関するイベントを開催し、生産者の支援や新たな需要の創出につなげています。

潮音寺もその活動に加わり、少しでもお花業界の支えになることはできないだろうか? お花を通じて訪れる人に癒しを与えてきたお寺として、なにか力になりたいと強く思いました。

そこで考えたのが、震災から10年を数える2021年3月11日に、フラワーライフ振興協議会による「献花式」と、潮音寺が毎年開催している「万燈会(まんとうえ)」を実施するというものです。

万燈会とは、毎年夏と冬に1万燈のろうそくに明かりを灯して先祖を供養し、世界平和や震災復興、五穀豊穣や家内安全などを祈願する伝統ある行事です。

この万燈会も2020年の夏にはコロナの影響により中止が検討されていました。しかし、「希望の灯を絶やさない」という想いのもと、境内の様子をYouTubeで配信するなどオンラインとオフラインのハイブリッド型で実施にこぎつけることができました。

そこで3月も、夏の万燈会と同様に感染対策を徹底したうえで震災10年の大法要を実施します。そのなかで献花式と万燈会を行い、「花あかり」という特別なイベントとして全国の方々にお届けしたいと考えています。

みなさんの支援によって、このお寺は被災から着実に復興を遂げてきました。多くの方が支えてくださったおかげで、立ち上がらせてもらえたお寺です。

そうした背景を持つこのお寺で、3月11日に多くの花とろうそくの灯りを供えて、みなさんといっしょに祈りを捧げたいのです。

震災時に支えてもらった恩を、今度はまた大きな困難に直面している人に捧げる。こうして恩を巡らせ、それを全国に広げていくことこそが、支えてくださった多くの人に感謝を伝え、また希望を届けることに繋がるのだと信じています。

◆「花あかり」開催概要(2021年3月11日開催予定)

・立花供養(境内中央広場エリア)
・東日本大震災10年大法要(本堂にて開催)
・献華式(セレモニーは法要内にて)
・追悼の鐘(鐘楼、14時46分~随時)
・献燈式(本堂⇒中央広場)
・花あかり中奉納演奏(随時発表予定)

0 件のコメント:

コメントを投稿